銃の歴史が始まったのは1200年頃の金国、
飛火槍(紙筒に火薬を入れた火器)が発祥とされています。
これはあくまで現在の銃の形に似た火器の話。
火薬を使った火器はもっと古くから存在したといいます。
姿形は変化を遂げてきましたが、
銃は今の時代まで存在した火器の中で
最も人の命を奪った兵器のひとつと言っていいでしょう。
4/11に発生した警官による発砲事件もまた銃が命を奪いました。
悲惨な事件でしたが、事件を受けて一冊の本を思い出しました。
中村文則の「銃」です。
中村文則は「教団X」がアメトーークかなんかで話題になりましたね。
内容をざっくりまとめると、
人生に退屈している大学生が偶然銃を拾い、銃に魅了され、銃に囚われていくストーリーです。
主人公は銃を手に入れたことで変わります。
銃を手に入れたことにより高揚感が生まれ、ある意味ポジティブな人生になります。
しかし銃による発砲の魅力は欲望を超え、主人公はそれに憑りつかれ、
また大きく人生が変わっていきます。
結末は語りませんが、衝撃的な結末です。
今回の事件の加害者の動機は一切知りませんが、
銃を手にしたことで起きた事件だとは思うので、
「銃」を知っているとなにやら他人事ではないような、
もし自分が銃を手に入れたら…とか考えてしまいますね。
私は中村文則が書く小説が大好きです。
中村文則は人間の内面をさらけ出し、
感情からストーリーを構築していくような小説を書きます。
「銃」は中村文則のデビュー作ですが他にもいろいろと面白い小説を書いています。
「銃」はページ数も少なく、とても読みやすいです。
2018年は映画化もされるそうですね、ぜひ、読んでください。
以上、読んでくれてありがとう。
共に生きましょう。
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